がりがり:その3「You…」

M3:You… 作詞:池永康記 作曲:日浦孝則 編曲:篠崎央彡

涙を零さないないように
君は唇かみしめて微笑む
喧嘩の幕切れはいつも
君の健気な優しさに震える

細い背中を抱きしめ
君の温もり確かめたい
軋む心を伝えたいだけ
苦い時間に鍵を掛けたまま

・・・

この曲も、古いデモテープとして燻っていた1曲だ。これは、実は確かソロの頃、1988年頃に手を付けた曲だと思う。実に20年近く醸造していた。なかなかリリースのタイミングが無かったけど、その時々でコードやメロディーがマイナーチェンジしている、デモテープにも何種類かのバージョンがある。そして、今回は、それらを考慮し、一番しっくり来る状態で仕上げた。解る人には解ると思うが、この曲は、スティービーワンダー、ポールウィリアムス、そして崎谷健次郎の影響があった事が今は解る。

この曲のギターは、約30年前、かみさんが広島に居るときにOLバンドを組んでいる頃に広島の日本楽器で買ったものだ。YAMAHA FG-580 というギター。ヤマハのこのFGシリーズには、ニューハカランダという、ハカランダ(ブラジリアンローズウッド)と同等に良い音のする材料が使われている。実は、このギター、このアルバムの製作時期まで押し入れで眠っていたんだけど、たまたま、そろそろ邪魔だしヤフオクへでも出品してみるかと引っ張り出して弾いてみた・・・、そしたら、余りに良い音だったのでビックリ!こんなところにもお宝が眠っていたなんて、大正デモクラシーじゃなくて、灯台もと暗し!
 因みに、このギターをかみさんが、広島の日本楽器の店に受け取りに行ったときに、当時、まだ店員さんとして働いていた、あの村下孝蔵さんが、このギターを手にとって、神田川など2,3曲を弾きながら「このギターは少し傷があるけど掘り出しもんだよ~!」って言ってくれたらしい。面白いねえ、村下孝三さんも弾いたギターだったんだよね!

2 Comments on “がりがり:その3「You…」”

  1. 確かにあのころのFGは、とてもいい音がしていました。

    奥様のご活躍も、なつかしい思い出ですね。

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