コーヒーがりがり:その10「コーヒーがりがり」

M10:コーヒーがりがり 作詞、作曲:日浦孝則 編曲:篠崎央彡


春はまだ遠く 凍った道に雪がちらほら
今日は少し寒いけど um いい天気
イヤフォンからは 作りかけの唄の録音
用事を済ませ自転車で 信号待ち

歩行器代わりの車椅子 ヨロヨロ押してく婆ちゃん
無表情で通り過ぎた その後ろ姿を見ていた
もしあれが 君の 数十年後の姿で
子供達も忙しくて 僕もいない 孤独な日々だとしたら

そうだ 出来るだけ元気でいよう
お酒もほどほどに ワインはお祝いの時だけにしよう
笑顔ひとつ 大事にしよう
穏やかな時間を 喜びに変えよう
そんなことを 思いながら
コーヒーがりがり 君に

・・・

今年の3月頃、雪がちらほらと舞い降りる肌寒い日。

最寄り駅まで自転車で行ってきて用事を済ませた帰り道。

家の直ぐ近所で信号待ちをしていたとき、僕の視線にギリギリ入るところで何かが動いているのに気づいて顔を向けた。

すると、それは、歩行器の代わりなのだろう?車椅子を押しながらヨロヨロと僕を後ろを通り過ぎるお婆ちゃんだった。

暫くそのお婆ちゃんの背中を見ながらふと思ったことがある・・・。

もしも、あの姿が、数十年後のかみさんの姿だとありえる範囲で想像してみた。

おれは、もう、居なくて、子供達も忙しくてあんまり密に関わっていなくて、こうして、午後には決まって散歩がてら、その道をヨロヨロと歩いている。

そんなことを想像していると、何だか切なくなってきたのでした。

!そうだなあ、体が元気ってやっぱし大事だなあ。

何気ない時間を一緒に当たり前のように今過ごしているけど、実はこれも、とても幸せなことなんじゃないか~!?って。

家族で一緒にご飯を食べる。
居間で何となくテレビを家族の誰かと見てる。
コーヒー豆をがりがりしてコーヒーを煎れる。
「コーヒー出来たよっ!」ってかみさんにコーヒーをあげる。

それって、やっぱり、幸せなことだ!

この曲のギターは、Burny BJ-60 というとても珍しいギター。
この件に関しては話すと非常に長い話になるので、また機会があったときにでも。Strings:渚カルテット

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