コーヒーがりがり:その7「Colours ~夢の色~」

M7:Colours ~夢の色~ 作詞、作曲:日浦孝則 編曲:篠崎央彡


いつだったか僕は
君のアトリエで 酔いつぶれて眠った
背中が痛くて 目を覚ました朝僕は
君の描いた絵を ベッドの代わりにしてた

今では 懐かしすぎる思い出
君が怒りながら 吹き出したことも

君はまだ あの遠い空の片隅で
夢の色 Colours 描き続けているだろうか

・・・

” Woody Mind “というバンド1985年までを京都でやっていた。

ヤマハのポプコンをはじめ色んなコンテストにも出て賞を貰ったりして、多少関西でも知られるようになってきたので、大阪や神戸にも活動を拡げていった。

その頃、ドラムのしもやん(下川)のお姉ちゃんが大阪でのライブに来てくれた。あろう事か、ライブが終わってからバンド全員でしもヤンのお姉ちゃんの部屋に遊びに行って、みんなでいつものように、いっぱい話して酔っ払って寝た。

朝、背中が痛くて目覚めると、なんと俺は、お姉ちゃんが書いた油絵のキャンバス何枚かを、敷き布団のように敷いて寝ていた。

誠にアホで呑気で何にも考えていない時期だったなあ。ただ、漠然とレコードを出したいとだけ思っていた。

そして、1985年の6月に上京するのだが、そんな、大阪のしもやん姉の家での出来事を元に多少のフィクションを交えて書いた曲がこの Colours。

これも、1987年のソロデビューの頃のデモテープに残ってた曲。

がしかし、そのデモテープをありえへん人が持っていたことで、今回初めて、この曲が日の目を見ることになった。

この曲の存在は俺もほとんど忘れていた!
だけど、2010年のツアーで佐賀でのライブが終わったときの出来事。
CD販売をしてサインをしたりしていた時、一人の男性が驚く話をした。

「日浦さん、”Burthday”や”Colours”はCDにしないんですか?」と!?

ビックリした!

「え~、なんでその曲を知ってるの~!?」

「実は、僕は日浦さんがソロの頃に所属していた事務所に居たんです!」

そう!彼は、僕の最初のデビュー時に所属していた、今は影も形もない”ザ・コンサート”という音楽事務所に、俺がやめた後でアーティストとして入ったらしい!

彼は現在、縁あって唐津のとあるリゾートホテルの専務として働いているということだった。

しかし、ビックリした、これが東京での出来事なら全然驚かないだろうなあ。

そんな、佐賀での驚くべき出逢いがあったわけです。

そして、”Burthday”は翌年の”SEA OF LOVE”、そして”Colours”が今回の収録となったわけです。

この曲では、新しい挑戦!をひとつやってます。というか、弦楽だと是非一度やってみたかったんだけど、ギターもピアノも入れないで、純粋に弦楽カルテットだけの曲を入れようと思ってて、この曲がそうなった!
央彡くんのチェロだけで歌い始めます。

Strings:渚カルテット

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